注意深くならなければ、思考を深くすることはできません。
想像力や推理力を使って関連することを考えて行かなければ、自分の見たものが全てになり、自分が見た範囲の材料だけで考え、判断することになります。
自分に理解できるものだけが「世界」になってしまうのですね。
そうなると当然、間違いやもれが多くなります。
さらに問題なのは、その間違いすら認められなくなる傾向が出てくることです。
「間違いがわからない」から「間違いを認めない」へ。
それは自ら世界を閉ざし、自分の可能性を否定する行為です。
多方面から物事を見て、考えることができないと理解は深くなりません。
そして、その癖/習慣は意識して自分でつけて行かなければ、すぐに衰え、自分で自分の視野を狭くしてしまいます。
視野が狭くなっていることは、自分ではわからず、逆に他人にはすぐわかるのです。
そして、そのような人自体が、軽く見られるようになります。
そのような傾向が出てくる前に、様々なツールを使って、自分の思考を柔らかくしておきたいものです。
よりよく考えるためには、その前提条件として、自分の意見や考えが全ての基準ではないこと、他人も自分と同じ考えを持っているわけではないことなど、特に自分の思い込みを排して謙虚な気持ちになることが必要だと思います。
(特にベテランになるほど、気をつけなければならないことですね。・・自戒を込めて)